「動ける土台」を作るための、最初の一歩
肩こりや腰痛などの改善策として、決まって言われるのが「体幹を鍛えましょう」という一言。
しかし、「具体的に何をすればいいの?」と戸惑うのが本音ですよね。実は、いきなりハードなトレーニングをするのは、かえって体を痛めるリスクがあります。まずは体幹の正体を知り、自分に合ったスタート地点を見つけましょう。
「体幹=腹筋」は大きな誤解? 体幹の本当の役割
多くの人が「体幹を鍛える=お腹を割る」と思いがちですが、それは大きな誤解です。体幹とは、頭と手足を除いた胴体すべてのことで、本来の役割は身体を動かすための土台です。
- 背骨を自然な位置で安定させる。
- 関節への余計な負担を減らす。
- 手足をスムーズに動かすための支点になる。
つまり、体幹は鍛える前に、まずは「正しく機能しているか」を確認することが重要です。
なぜ、いきなり鍛えると逆効果になるのか?
「体幹と言われてプランクをしたら、腰が痛くなった」 そんな経験はありませんか?これは、体幹を支える準備ができていない状態で、無理な負荷をかけてしまったことが原因です。
- トレーニング中に息を止めてしまう。
- 肩や首に力が入ってしまう。
- 腰が反ってしまう。
これらは、体幹ではなく手足などの余計なところで無理やり支えているサイン。この状態で頑張っても、効果が出ないどころか怪我の原因になってしまいます。
体幹トレーニングの前にやるべき3つのステップ
①自分の安定していない場所を知る。
体幹の弱さは人それぞれです。「反り腰になりやすい」「背中が丸まりやすい」「左右のバランスが悪い」など、まずは自分の身体のクセを知りましょう。
②無駄な力を抜く練習をする。
体幹がうまく使えていない人ほど、無意識に肩やアゴに力が入ります。「お腹の奥には力が入っているけれど、肩の力は抜けている」という感覚を掴むことが先決です。
③日常生活の中で使い方を覚える。
立つ、座る、歩くといった日常の動きの中で、いかに背骨を安定させられるか。筋トレよりも先に、こうした動きの練習が必要な場合がほとんどです。
体幹は「鍛える」より「整える」からスタート
「体幹を鍛えなさい」と言われたとき、焦ってキツい運動を探す必要はありません。大切なのは、今の自分の状態に合った正しい身体の使い方を知ることです。
- どこを安定させる必要があるのか?
- どの動きが負担になっているのか?
- 自分にとって「やりすぎ」な動きは何か?
これらを整理して正しく準備することが、痛みから解放され、理想の体を手に入れるためのいちばんの近道になります。もし、「自分で自分の体のクセがわからない」「何からはじめていいか不安」という場合は、専門家のチェックを受けるのも一つの手です。まずは今の身体の状態を正しく知り、あなたに最適な一歩を一緒に見つけていきましょう。
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いまから堂 代表
村上 拓也
【プロフィール】
1979年、福島県出身。2003年よりスポーツトレーナーとして活動。国立スポーツ科学センター(JISS)にてオリンピック選手のトレーニングサポートに従事。
メディカルフィットネス施設の立ち上げ・運営にも携わり、医師との連携による病気・怪我の予防指導を実践。
現在は、医科学的根拠に基づく運動指導を強みとして、個人向けパーソナルトレーニングおよび法人向け健康経営サポートを行っている。
【主な資格】
- 健康運動指導士
- 日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
- NSCA認定 ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)
- JATI認定 トレーニング指導者(JATI-ATI)
- ホームヘルパー2級

